便秘の種類

便秘のタイプを大きく分類すると、「器質性便秘」と「機能性便秘」の2種類に分けられます。

 

この2つのタイプの便秘とはそれぞれどんなものなのか、ご説明しましょう。

 

器質性便秘とは

器質性便秘とは、ごく簡単に言えば「腸そのものの状態が異常であり、それによって起こる便秘」を指します。

 

大腸がんなどの腸の病気や、先天性の腸の異常などによる便秘が、この器質性便秘に該当します。

 

器質性便秘の問題は、「ぜん動を活性化させればいい」などという単純な問題ではないので、いわゆる「便秘改善ノウハウ」だけで解決するものではありません。

 

治療不能な先天性の腸異常であれば「その異常とうまくつきあいながら生活する」ということになりますし、大腸がんなどの病気が原因であれば、何よりもその病気の治療が最優先となります。

 

機能性便秘とは

機能性便秘とは、「病気による腸の異常等はないものの、何らかの理由で腸の機能が弱り、便秘になってしまった状態」を指します。

 

ストレスや食生活の乱れ・生活習慣の乱れなどによって引き起こされることが多く、日本人の便秘の9割以上は、この機能性便秘に該当します。

 

そして、この機能性便秘には「一過性便秘」「習慣性(慢性)便秘」があり、「習慣性(慢性)便秘」はさらに細かく「弛緩性便秘」「けいれん性便秘」「直腸便秘」の3種類に分かれます。

 

「一過性便秘」とは、引っ越し直後や旅行に行った時などに一時的に便秘になる状態のことを指します。
これは、慣れない環境や食事などが理由で精神が緊張し、交感神経優位になることが主原因と言われています。

 

次に「習慣性便秘」についてですが、これは、機能性便秘の中でももっとも多い、いわゆる「慢性便秘」です。

 

生活習慣や食生活の乱れ・運動不足・日々のストレス・便意をガマンする日の繰り返しなど、さまざまな原因によって、慢性的に腸の機能や「脳の命令と腸の機能の連携」に支障をきたしてしまうのです。

 

その中の「弛緩性便秘」は、全体的に便を送り出す力が弱まり、腸の動きが悪くなることが原因で起こる便秘です。
便秘の中でも頻度が高く、特に女性や高齢者に多く見られます。

 

「けいれん性便秘」は、ストレス等で副交感神経が過度に興奮し、腸に強い緊張が生じて起こる便秘を指します。
ウサギの糞のような、コロコロとした便で、残便感を伴います。
「強い腹痛が起こる」「便秘と下痢の症状が交互に起こりやすい」という特徴も持っています。

 

「直腸便秘」は、便が直腸に達しても正常な排便反射が起こらず、そのまま停滞してしまう便秘です。
高齢者や排便を我慢する習慣がある人に多い便秘です。
排便反射は我慢していると数分で止まってしまうため、それを繰り返す内に直腸が鈍感になってしまうために起こります。

 

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